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きれいな映像…音絵箱/秋吉台国定公園のふもと、自然豊か(当然いなか)な環境で、音楽と映像の制作を中心に、ベータ・8ミリ・VHSをCD・DVDにダビング・メディア変換・画像(映像)修理・修復等をしています。お仕事の中での編集長の思いつき、気ままな、わがまま、独り善がりのブログです。
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長丁場の編集が終わった。
作品の尺は15分弱。

途中までのシーケンスは立会編集だった。
後半部分はお任せということで、信頼関係の中で作業を終えた。
当初はマルチレイヤーをと考えていたのだが、ディレクターが元N●Kのドキュメンタリー担当。
数々の名作品を手がけられた方なので、メインとインサート用のトラック構成で作業を進めた。

思った通り、すべてがカット編集。
特殊効果はディゾルブとスライドワイプを1箇所づつ使用しただけである。
インサートトラックもインタビュー映像に、資料映像、イメージ映像をかぶせるだけのシンプルな編集だ。
シンプルとは言え、これが非常に難しい。
そのシーンを的確に表現するには、ナレーションと映像のベストマッチが要求される。
特殊効果やテロップでのごまかしなど一切通用しない。
1カット1カットすべてが存在感のある映像でなければならないのである。

最近のテレビ番組は制作手法が大きく変わってきている。
それは大量のパソコンの導入でカメラ映像を意図も簡単に加工できるし、テロップもバカバカ付加できる。
アナログ時代には考えられないほどの、制作環境である。
ゆえに音楽番組でも歌詞を挿入できるし、マルチアングルで合成映像も多用できる。
バラエティーに至っては、映像情報よりテロップによる文字映像が幅を利かせている。
これらも感性と言えば感性だろうが、一つ間違えると作品としての価値を大きく失うことにもなる。

今回の編集は、そういった面で大変貴重なファクターを、先輩から学んだ。

特殊効果を否定はしないが、今この場面で本当に必要なのかを自問自答して決めることが重要である。

あるアマチュアビデオクラブの会合での裏話である。
作品発表会のコメントで皆さん誰一人としてバツは無かった。
プロのカメラマンがアマチュアに対して敬意を持って高評されたのだが、勘違いをしてはいけない。
評価しようにもどうにもならない作品ばかりで、良いところだけを述べられたのだ。
(作品作りで特殊効果を多用するばかりに、もはや作品ではなく、使った特殊効果の説明ビデオになってしまった)
それをいいことに、クラブ会員の一人が暴走事件を起こってしまう。
自分は認められているのだから、放送局へ投稿すればON AIRされと思い込み、話題行事の撮影に出向いた。
カメラポジションも、最前列で何台かのムービーとは一線を画した位置取りをされていたようだ(取材記者気分)。
当時のムービーは高級機種となると肩乗せタイプが主流で、見た目プロ用カメラと思える。
撮影した後、イベント主催者から撮影したテープを後で見せてもらえますかと聞かれた際、某放送局に送りますからテレビで見れますと答えたそうである。
その後放送局に数件問い合わせがあり、問題が発覚する。
投稿ビデオの類はすべてが放送されるわけではない。
地域の話題性があり、その作品を放送しても問題が無いと思われるものが番組の中で紹介されるのである。

このメンバーさんは、一度プロのカメラマンに先ほどのような訳で高評されたものだから、即、放送されると決めかかりそのようなことをほのめかしたのである。
結局、放送はされなかったのですが、アマチュアクラブの役員には放送局より戒めの小言があったと聞く。

こちらも、話が暴走してしまった。

結論。
特殊効果とは、料理にたとえるのなら調味料、素材の味を生かすも殺すもこれしだい。

今回は、原点に返り勉強させられた。

疲れた後の、HOT COFFEEは旨い。

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